| 当時、双六小屋は5月の連休の期間は春山スキーヤーのために営業していました。(現在の営業については右下の参考サイトをご覧ください) これはその双六小屋にお世話になって双六岳周辺の山を滑ったときの記録です。 4月30日、新穂高温泉から左俣林道を車で入れる所まで入り、林道脇で車中泊。(笠新道手前だったように思います) 翌日早朝、小池新道〜弓折岳経由でほぼ夏道どおりに双六小屋を目指しました。雪はどの辺りからあったのかはっきり覚えていませんが、巨大なデブリの山をいくつも乗り越えたのは秩父沢だったのではないかと思います。 |
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| 正面の奥は弓折岳(2592m) その急斜面の雪崩れた所に黒い人影が一つ動いているのです。進退窮まったかのように行ったり来たりしているので、ルートを間違えたのだろうかと思っていましたが、帰りにその正体が誰だったか分かりました。 |
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| 弓折岳への稜線に出ると槍・穂高が目前です。槍の飛騨沢を滑っている人が見えました(時刻は10時07分) | |
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| 弓折岳からの双六岳(中央 2860.3m) 左は双六南峰(2819m) | |
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この稜線上を直進して、画面中央付近の山の陰になっている辺りに双六小屋があるはずです。 稜線上を歩いていると、双六岳の方向から大きな声が聞こえ、2〜3人が滑っているのが見えました。どうやら滑降するシーンを撮影しているようです。 翌年の「山と渓谷」4月号だったか5月号だったかの山スキー特集ページに、この時撮影したのではないかと思われる写真が掲載されていて、何だか嬉しいような気分で見いりました。 |
| 弓折岳で運良く人に出会いました。槍ヶ岳をバックに記念写真のシャッターボタンを押してもらいました。 | ![]() |
| 左端から三俣蓮華岳、祖父岳、水晶岳、鷲羽岳(中央の三角形)、その右奥は野口五郎岳(画面下の時刻のハイフンの上付近) 小屋では蓮華温泉小屋で部屋が同じだった人、剣御前小屋で同じ部屋だったグループなど懐かしい顔ぶれに会いました。 双六小屋前はスキーの林です 3日朝 (下画像) |
![]() 双六岳への途中からの展望 |
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双六岳山頂には雪がありません。 北アルプスのど真ん中に立った記念に、先ずは槍ヶ岳をバックにセルフタイマーで撮影 |
![]() 双六岳(2860.3m)山頂には私の他には誰もいませんでした。(3日8時28分) 後方右は黒部五郎岳(2839.6m) |
![]() 黒部五郎岳(5月3日 8時28分) |
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![]() 三俣蓮華岳(中央)、左奥 薬師岳、右 水晶岳 |
![]() 双六岳には雪が付いていませんが、南峰にはたっぷり雪がありました(上) 南峰よりにルートをとって双六谷を大ノマ乗越直下まで滑り、乗越へ直登するのが今日のルートです。 |
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| 中央左 抜戸岳(2812.8m) 右 笠ヶ岳(2897.5m) 左奥は乗鞍岳 その手前のv字形の峠は大ノマ乗越、きょうはあれを越えて帰ります |
ようやく乗越の頂上までたどり着きました。 槍を眺めて一休みする余裕も出てきました。 |
この大ノマ乗越への登りでは肝を冷やしました。
斜度がきつい上に、今朝の冷え込みでコンクリートのように硬い雪の斜面を喘いでいたときです。大きな木の根元は直径3mほどのすり鉢状の窪みになっていて、そこから大きな獣の足跡が出て沢を横切っているではありませんか。これが3回ありました。今朝の雪は非常に硬いので、おそらく雪が軟らかだった前日のものでしょう。
どうやら熊のテリトリーに入ってしまったようです。熊に噛みつかれなくても、窪みからヌーッと出てきただけで、急斜面を滑落してタダでは済みそうにありません。おまけに辺りには人の気配は全くありません。
しかし、戻るのも大変だから、大声で「熊さ〜ん、ちょっと通らせてもらうだけだからね〜!」と、言いながら登りましたが、大ノマ乗越の頂上にたどり着いた時には、どっと汗と疲れが出てきました。
乗越の頂上にはテントを張った跡があり、残飯を漁ったような大きな獣の足跡もいっぱいでした。
ここへ来て、やっと気が付きました。5月1日、登るときに見た、黒い人影のようなものが雪崩れた所で行ったり来たりしていたのは、どうやら熊ではなかったかということが・・・・。きっと雪崩れた場所は地面が露出していて、餌を取り易いのでしょう。
(こんなに雪があるのですから当然冬眠していると思っていましたが、人が残した餌を求めて下から上がってくるのでしょうか?)
しかし、ここまで来れば、もう安心です。熊でも何でも来い! こっちにはスキーと言う逃げ足の早い武器があるんだ!!
槍を眺めて一休みしたら元気が出て、秩父沢のデブリまで快適な斜面を独り占めして一気に滑り下りました。















